冷却水量と冷水量の冷却能力への影響
1. 冷却水量による冷却能力への影響
安定した条件下かつ一定の範囲内において:
- 冷却水量減少:冷却水量が 10% 減少すると、冷却能力は約 3% 減少します。
- 冷却水量の増加:冷却水量の増加に伴い、冷却能力が向上します。
ただし、冷却水量の変動は、次のような重要な動作パラメータにも影響を及ぼします。
- 蒸発圧力。
- 凝縮温度。
- 希薄溶液出口温度(吸収装置から)。
- 濃縮溶液出口温度(ジェネレータから)。
さらに、冷却水流量の変化により、吸収器と凝縮器の熱交換器チューブ内の流速が変わり、熱伝達係数に影響を及ぼします。
2. 冷水量による冷却能力への影響
蒸発器からの冷水出口温度が一定の場合:
- 一定の範囲内で、冷水量の変化は冷却能力にほとんど影響を与えないなぜなら:
- 冷水量が減少すると入口温度が上昇し、平均温度差が増加します。
- 冷水量が減少するとチューブの流量が低下し、熱伝達係数が減少します。
- これらの効果は互いに相殺し合い、冷却能力はほぼ変化しません。
設計値に関する批判的考察
冷却水と冷水の量は両方とも設計仕様の範囲内に維持する必要があります。
- 冷却水量は中国規格に従って設計値の 120% を超えてはなりません。
- この制限を超えると、伝熱管内の流量が過剰になり、腐食が進行してユニットの耐用年数が大幅に短くなる可能性があります。
LiBr 吸収ユニットの最適なパフォーマンスと寿命を確保するには、設計パラメータの遵守が不可欠です。

投稿日時: 2024年11月15日